Background(1)
● 誰もが抱える疲れの一つに、「デジタル」があった ●
昨今では、「多様性」という言葉をよく耳にします。
しかし、考え方、感じ方、生き方が多様になればなるほど、悩む機会もまた増えるのではないでしょうか。事実、疲労回復関連市場や睡眠関連市場は年を追うごとに拡大しています。一節には、約3人に2人は「疲れている」と言われるほどです。過半数の人が、何らかの理由で疲れているんです。
どうしたら、そんな疲れを和らげるような、人の心に寄り添えるような商品ができるだろう。インターネット、書籍、街を歩く人などを観察していると、ハッとすることがありました。
現代に生きる人の大半は、デジタルに囲まれて過ごしています。蛍光灯の下でパソコンを使い、働き、スマホでのやり取りは必須。実に多くの人が、電車内でスマホを見ながら通勤・通学している様子を見たことがあると思います。それだけデジタルツールは私たちの暮らしに浸透し、欠かせない便利な存在になっています。
しかし一方で、身体がだるい、肩や首のこり、目が疲れやすい、イライラするなど、デジタルによる疲れが目立ってきたのも事実なのです。
● 都市に暮らしながら、「森林浴」ができないか ●
私は疲れを感じると、海や森など、自然に触れられる場所に足を運んでいました。自然の中で樹々の香りを感じると、心も身体も清々しく、浄化されたような感覚を得ることがありませんか? これはどういうことなのかを調べてみました。
香りはさまざまな香気成分が入り混じり、私たちが体感する「香り」になっています。例えば自然の中にいると、樹々のたちこめる香りを感じます。これは、森林から放出されるいくつかの香気成分によるもの。その一つが「アルファ-ピネン(α-pinene)」です。
「アルファ-ピネン」はストレスホルモンの減少やアドレナリンの分泌を抑え、心と身体に良い影響を与えることがさまざまな書籍などで紹介されています。
森林の中に入ると心と身体が浄化されたようなリフレッシュ感を感じるのには、理由があるのです。こんな商品をつくればみんなの疲れケアに役立てる商品ができるのではないか?
デジタルから離れることはどうしてもできません。どんなに休みたくても休めない人もいる。そんな人であっても、ストレスを軽減しながらも仕事をすることはできるのではないか。リラックスの質を高めることはできるのではないか。試行錯誤の日々が始まりました。
● 追求したのは、香りの「心地よさ」●
森林浴をいつでも、どこでもどんな時でも感じられる香りをつくりたかった。森にいそいそと足を運んでは香りを嗅いでは、香りをつくっていただいている会社の営業窓口の方、社長さんに改良を伝え試作を繰り返しました。
難しかったのが、森林の香りを再現しすぎると、今度は嗜好性が偏ってくること。リアリティは必要ですが、使う方が「良い香り」と感じなければ、香りすらストレスとなります。でも森林の印象を壊してもいけない。
さらに、布団や洋服にかけても香り立ちが弱かったら意味がありません。「良い香り!」と思っても香り立ちや残香がなかったら商品としては販売できません。
家族や友人たちの力も借りながら、納得がいくまで、何度も何度も試作を繰り返しました。そうして誕生したのが商品第1号となる「デジタルデトックス ピローミスト」でした。
● 三つの「ケア」をコンセプトに、シリーズ商品を新開発●
このたび、商品第1号である「デジタルデトックス ピローミスト」を「ヒノキ イン ザ フォーレスト」としてリニューアル。さらに2つの商品を開発し、3商品を「アロマミスト」シリーズとして新発売しました。この商品には、2つのポイントがあります。
<ポイント(1)>
国産ヒノキより森林の香りを強く体感できる「台湾紅檜」
「アロマミスト」の香りは、主に精油で構成されています。その中でも、メインとなるヒノキ精油には「台湾紅檜(タイワンベニヒノキ)」を採用しました。国産ヒノキより「ヒノキチオール(hinokitiol)」の含有量が多いと言われ、香りが強く広がります。さらに、樹々から放出される香気成分の一つである「アルファ-ピネン」も含みます。
日本で「ヒノキチオール」を含む樹種は主に青森ヒバ、エゾヒバ、ネズコの3種ですが、「台湾檜」も多くの「ヒノキチオール」を含有しています。「ヒノキチオール」には精神をリラックスさせる効果だけでなく、優れた抗菌効果があるとされ、山里の人々の間では古くから火傷や切傷の薬としても利用されてきたそうです。
<ポイント(2)>
自分らしい日常生活に必要な「浄化」「癒し」「前向き」
悩まない日、ダメージを受ける日々はなくなりません。大切なのは、そうした日々に向き合い、ダメージをケアしていくことです。そこで私たちは、そのケアの方法として「浄化」「癒し」「前向き」というサイクルを考えました。「アロマミスト」シリーズは、このサイクルをコンセプトに香りを開発しています。
「ノームアンドコー アロマミスト〈ユーカリ イン ザ フォレスト〉」
〈香りコンセプト:浄化〉
ヒノキの香りで森林の中にいるような清々しさが広がり、
さらに、息苦しさを解放するようなクリーンなユーカリの香りが漂います。
〈ベースの香り〉
hinoki(ヒノキ)→アルファ-ピネン含有、森林の香り
eucalyptus(ユーカリ)→息苦しさを解放するような、クリーンな香り
vetiver(ベチバー)→あたたかみと穏やかな香り
「ノームアンドコー アロマミスト〈ヒノキ イン ザ フォレスト〉」
〈香りコンセプト:癒し〉
ヒノキの香りで森林の中にいるような清々しさが広がり、
さらに、爽やかな甘さと、あたたかみのあるベルガモットの香りが漂います。
〈ベースの香り〉
hinoki(ヒノキ)→アルファ-ピネン含有、森林の香り
cedarwood(シダーウッド)→アルファ-ピネン含有、森林の香り
bergamot(ベルガモット)→フレッシュさとあたたかみのある香り
「ノームアンドコー アロマミスト〈ローズウッド イン ザ フォレスト〉」
〈香りコンセプト:前向き〉
ヒノキの香りで森林の中にいるような清々しさが広がり、
さらに、甘くあたたかく、芯のある女性らしいローズウッドの香りが漂います。
〈ベースの香り〉
hinoki(ヒノキ)→アルファ-ピネン含有、森林の香り
rosewood(ローズウッド)→落ち着いた甘さと華やかな香り
eucalyptus(ユーカリ)→息苦しさを解放するような、クリーンな香り